近年、メールアカウントを乗っ取り、迷惑メールを大量に送信する手法が急激に増えています。
そこで今回は、自身が迷惑メールの送信者にならないようメールアカウント乗っ取りの原因、対策についてお伝えします。
メールアカウントが乗っ取られる原因はいくつかありますが、一番の原因は「123456」「password」といった驚くほど単純なパスワードを利用しているユーザーが非常に多いことにあります。
攻撃者はよく使われるパスワードのリストや、流出した情報のリストなどを持っており、それを使って認証されないかを専用のツールを使って手当たり次第に試しているのです。
ちなみに、例としてあげた「123456」「password」というパスワードは、パスワード管理関連サービスなどを提供するNordPass社が2020年に発表している「最悪のパスワード200」で、1位と4位になったものです。他にもよく利用されている危険なパスワードは、下記のリンクで確認できます。該当するパスワードを使っている方は、早急に変更してください。
Top 200 most common passwords of the year 2020/NordPass
そのほか、初期パスワードのまま、アカウント名と同じものや、姓や名前そのまま、車のナンバー、住所の一部、アカウントや姓名と誕生日や電話番号を組み合わせたもの、同じ数字の連続や連番など規則性のある数字、同じ文字の連続、キーボードの配列そのままなども、推測されやすく大変危険だということを覚えておきましょう。
銀行や各種サービスからの「なりすましメール」を送ってフィッシングサイトという本物そっくりの偽サイトに誘導し、パスワードなどを入力させる方法があります。
フィッシングサイトは非常に巧妙にできており、アカウント名からパスワード、暗証番号などが盗まれてしまいます。
また、悪質なマルウェア感染を目的とするメールでは添付ファイルを開いたり、メール内に記載されているURLにアクセスしたりすると、気づかないうちにパソコンがマルウェアに感染してしまいます。そうなると、パスワードを盗まれるだけではなく、遠隔操作で大量の迷惑メールを発信する側になったり、パソコンに保存されているデータを盗まれる・破壊されたりといった事態につながりますので注意しましょう。
もし、メールアカウントを乗っ取られてしまったら、早急な対策が必要です。
「覚えのない送信履歴」「メールの送受信ができない」「メールサーバーの上限を超過した通知」なども乗っ取られた可能性があります。
友人や知人から内容に関して連絡が来て気がつくパターンもあります。逆に友人や知人から不審なメールが届いたら放置せず、直接確認するようにしましょう。被害の拡大を防ぐことができます。
いずれの場合でも乗っ取られたことに気がついたら、まずはパスワードを変更しましょう。攻撃者がパスワードを変更している場合はログインができなくなっているので、パスワードのリセットを行い、早急に再設定をしてください。
また、マルウェアに感染している可能性もありますので、パスワードの再設定後、パソコンをネットから切り離し、セキュリティ対策ソフトで完全スキャンを行ってください。
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