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ネットいじめから身を守るには

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ネットいじめとは?

ネットいじめとは、インターネットを利用して行ういじめのこと。LINEやFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、インターネット上の掲示板、ブログ、メールなど……こういった、本来はコミュニケーションをより親密に、楽しくするためのサービスを悪用し、「はずし」などと呼ばれる"無視"をしたり、相手の悪口や誹謗・中傷を書き込んだり、無断で個人情報を拡散したりするのです。

ネットいじめはインターネットの性質上、ネットがなかったころのいじめとは事情が異なります。例えば、体が大きかったり力が強かったりするという物理的な力の差が、ネット上での強弱を決める要因にはなりません。ジャイアンとのび太に見るようないじめの構図はネット上では通用せず、加害者になりそうな人が、逆に被害者になる可能性も大いにあるのです。

また、ネットではハンドルネーム(インターネット上での別名。ニックネームのようなもの)を用いて発言を行えるという匿名性があります。そのため、面と向かっては到底言えないような暴言でも、気軽に「言えてしまう」という特徴もあります。

ネット上のやり取りは「文字」だけで行われ、相手の表情を見ることもなく、雰囲気を体感することもないため、加害者には被害者の苦しみや痛みが、実社会でのいじめよりも更に分かりにくくなります。

そうしたネットいじめの場面に遭遇した、いわゆる「第三者」も、被害者と直接対面するわけではないため、同情やいじめへの嫌悪の気持ちを抱くどころか、その場の雰囲気だけで面白半分に加害者に加勢してしまい、結果として加害者の行いがどんどんエスカレートしてしまう傾向にあります。

また、保護者や教師など身近な大人であっても、子どもの携帯電話等の利用状況や活用している掲示板等のサービスを詳細に確認することは困難なため、大人の目の届かない所で起きる子どものネットいじめについて実態把握が難しいという問題もあります。

さらに、学校や職場など実社会でのいじめであれば、登校拒否や転職などで安全な場所へ逃れるという方法も有効ですが、ネットの場合はそうはいきません。インターネットそのものがなくならない限り、どこまでも追いかけられ、どこへ行っても逃れることができないのです。

ネットいじめの背景

「デジタルネイティブ」とは、生まれたときからネットやパソコンが身近にあり、使うことが「当たり前」の環境で育ってきた世代のこと。この世代は、現実の出会いとネットでの出会いを区別しない、ネット上のフラットな関係になじんでいるため相手の地位や年齢、肩書きなどにこだわらない、情報は無料と考える…といった特徴が挙げられます。インターネットを便利な道具として自由自在に操り、従来の常識や価値観にとらわれない斬新な発想や行動力で世界を一変させる可能性を秘めていると言われます。

しかしその一方で、現実世界でのコミュニケーションは未熟。そのため、軽い気持ちで発信した誹謗・中傷の言葉が、相手を傷つけるということに思いが及ばないことも。それがどんどんエスカレートして、悪質なネットいじめへと発展してしまいます。

また、今や小学生低学年からパソコンや携帯電話、スマートフォンを使う時代であり、加害者・被害者共に低年齢化が進んでいるのも、ネットいじめ被害を深刻化させる原因のひとつにもなっています。

近年、さまざまなサービスが登場していますが、こうした便利で楽しいネットの進化と並行して、ネットいじめは年々悪質なものになっています。ネット上の書き込みで中傷を受けたなどで全国の法務局に寄せられた相談件数は、2001年は191件だったのに対し、2011年は3113件、2012年は3903件と、10年間で約20倍に急増しました。法務省が救済手続きに乗り出した、ネットを利用した人権侵犯事件数も、ここ数年、高い数値を記録しています。

ネットいじめの実情

ユーザが追加した画像最近話題のLINEやFacebookなど、人気のSNSで新たな形態のいじめが起きています。
このSNSの特徴は「クローズ」であること。SNSは特定の仲間とのコミュニケーションを目的としているため、第三者にはその中で行われているやり取りは、原則として知ることはできません。そういった仲の良い友だち同士で集まることができる、「自宅」のような場所を悪用したのが、SNSでのいじめです。

たとえば、「はずし」といって、友人同士でグループを形成してコミュニケーションを図るシステムにおいて、特定の人物をグループから強制的に退会させたり、特定の人物だけを残して別のグループを立ち上げたりします。つまり、ネット上の仲間はずれです。ネット上のグループで仲間はずれになれば、実生活にもそのまま影響します。

また、メッセージやチャットなどの機能を利用し、特定の人物の誹謗・中傷を発信するいじめもあります。本人は閲覧できないようにすれば、仲間内だけで陰口を共有することができます。また、特定の人物を誹謗・中傷するメールを作成し、それを複数の人物に転送するよう促すメール(チェーンメール)として、その本人以外の人物に送信。転送が繰り返されることで、本人の知らない間に誹謗・中傷が広まってしまいます。

そのほか、いじめたい人物になりすまして実名や個人が特定できるような表現を使ったり、電話番号や写真等の個人情報を書き込んだりします。それを見た不特定多数の人物が、その個人情報を悪用する可能性があり、周囲を巻き込んで追い込んでいきます。たとえば、電話番号を書き込み、「暇だから電話して」などと記載して発信することで、本人に身に覚えのない電話がかかってくるなどの被害が発生します。

逆にアドレスを偽って第三者になりすまし、特定の人物を誹謗・中傷するメール(なりすましメール)を何十通も作成して本人に送信。学校のクラスメイトや職場の同僚など本人を取り囲む多くの人物になりすますことで、周囲から一斉に攻撃されている錯覚を与える場合もあります。

ネットいじめに遭ってしまったら

掲示板やブログなどで誹謗・中傷の書き込みを見つけた場合、被害の拡大を防ぐために、下記の手順で迅速に書き込みの削除を依頼しましょう。子どもにも、そういった手段が取れることを伝えておくことで、いざというときに保護者や先生など身近な大人に相談しやすくなる環境を作っておくことが大切です。

削除依頼メールの方法
宛先:管理者のメールアドレス
件名:【削除依頼】誹謗・中傷の書き込み
本文:
URL:http://●●●●●
スレッド:http://●●●●●
書き込みNo.:●●●●●
違反内容:※ここに具体的な書き込みの内容を記載。
削除理由:上記の掲示板内に、個人を誹謗・中傷する書き込みがあり、当人が大変迷惑しています。さらに書き込みが行われると、犯罪に発展する可能性もあります。貴サービスの利用規約等に基づき、当該書き込みの削除を行うようお願い致します。

※削除依頼メールには、当人の所属や氏名などを記載する必要はありません。掲示板の管理者の中には悪意のある人もいて、個人情報を悪用される危険性も考えられます。 
※上記メール文例をコピー&ペーストしてご使用いただくこともできます。

掲示板などの管理者に依頼しても削除されない場合や、管理者の連絡先が不明な場合などは、プロバイダ(掲示板サービス提供会社等)へ削除依頼のメールを送ってください。それでも削除されない場合は、警察や法務局、地方法務局へ相談して、対応方法を検討しましょう。
インターネット人権相談受付窓口

肝心なのは「証拠」を残しておくことです。日付や時間はもちろん、画面キャプチャを撮っておく、メールは保存しておくなど、できる限り「いじめられた」と感じた状況を残しておきましょう。これはネット上だけに限らず、実社会でされたことについても同様です。

子どもは「いじめられた」とき、そのことで親を心配させまいと黙っていたり、いじめられることが「恥ずかしくて」言い出せなかったりすることもあるようです。しかし、一人で抱え込んでしまっては辛くなるばかりで、自ら命を断つまでに追い込まれてしまうことにもなりかねません。

もし自分が「いじめ」だと感じたら……辛い思い、悲しい気持ちになったとき、相談できる窓口はいろいろと設けられています。今はいじめとは無縁であっても、そういう窓口があることを大人が知っておき、そして子どもにも何かあったときには相談していい、ということを伝えておくことで、「もしも」に備えておくことをおすすめします。
文部科学省 >> いじめ相談(そうだん)の窓口(まどぐち)
 

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