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もうすぐ実用化!?ドローン配達について

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最近何かと話題にのぼる「ドローン」。簡単に飛ばせるドローンは、測量や災害現場の調査、空撮など、いろいろなところで活用が始まっています。

なかでも、最近大きな話題になっているのが、ドローンを荷物の配達に使う「ドローン宅配」です。ドローンを使うことで、配達時間のスピードアップや配送コスト削減などのメリットが見込まれることから、世界各国の企業が研究を進めています

そこで、今回は実用化が間近に迫ったドローン宅配について、詳しく解説していきます。

そもそもドローンってなんだ?

ドローンとは、もともとは軍事用に開発された、自律飛行ができる小型の無人航空機(UAV)のことを指していました。しかし、現在では遠隔操作によって飛行できるものも含め、無人機全般の総称となっています。

ちなみに「ドローン」とは、英語で「雄バチ」を指す言葉です。ドローンが飛ぶときの「ブーン」という音が、蜂が飛んでいる時の音に似ていることが由来だそうです。

一口にドローンといってもいろいろなタイプがありますが、おそらくほとんどの方が機体の4隅にプロペラがついた機体を思い浮かべるのではないでしょうか? これは「クアッドコプター」というタイプで、ホビー用として安価に売られていることもあり、広く普及しています。

ドローンは初心者でも、比較的簡単に操縦できるのが特徴で、免許もいりません。そのため個人での空撮といった、今まで個人では難しかったことが楽しめるようになった反面、盗撮などの犯罪に悪用される可能性もあり、議論を呼んでいます。

昨年、首相官邸の屋根に放射性物質を付けたドローンが見つかったことで、大きなニュースになったことは、記憶に新しいのではないでしょうか? また、善光寺でドローンが墜落し、少年が逮捕されるという事件もありました。

こうした事件のせいで、ドローンにネガティブなイメージを持ってしまうかもしれませんが、ドローンは様々な可能性を秘めています。そのひとつとして注目を集めているのが、ドローンによる宅配なのです!

実用化に向け開発競争が激化!!

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ドローン宅配は、AmazonやGoogle、DHLといった世界的大企業が、実用化に向けて研究を進めています。

Amazonのドローン配達「Prime Air」は、注文を受けてから30分で配達することを目標に、研究と実験が進められています。配達先まで完全に自律飛行するというもので、障害物を避けて飛ぶことができるなど、技術的な問題はほぼクリアしているようです。ただし、アメリカはドローンに対する法規制が非常に厳しく、これが実用化を阻む可能性が取り沙汰されています。

◆関連動画
Amazon Prime Air(英語)

Googleは「Project Wing」というドローン配達サービスを計画しています。すでに関連特許は取得済みで、2017年までの実用化を目指して開発が進められています。

ドローンで荷物を上空まで運び、ロープで地上に降ろして届けるという、ちょっと変わった方式が採用されています。Googleは、カリフォルニア州で許可を得るなど、アメリカの厳しい法規制の問題もクリアしつつありAmazonを一歩リードしているようです。

◆関連動画
Introducing Project Wing(英語)

ドローン宅配はアメリカだけでなく、世界各国で研究されています。技術大国ドイツの運送大手「DHL」が開発したドローン宅配は、荷物を受け取った後は完全自動でドローンが荷物を届けるという、驚きのシステムとなっています。

DHLでは、緊急時に離島などの僻地に医薬品を運搬するための「医療用ドローン」としての活用法も考えているそうです。

◆関連動画
Making deliveries with the DHL Parcelcopter 3.0

さすが、技術大国のドイツですが、日本だって負けていません。なんと通販大手の楽天が、4月25日からドローン配達を始めているのです!

「そら楽」というこのサービスは、ゴルフ場内で注文を受けたゴルフ用品や軽食、飲み物などを、ドローンで運ぶというもの。注文はスマホの専用アプリから行い、商品到着時はプッシュ通知も行なわれます。配送はすべて自律飛行で行なわれ、出発して配達し帰還するまですべて全自動でできるそうです!!

◆関連リンク
「そら楽」

また、千葉市はドローン宅配に積極的に取り組んでいましたが、昨年12月に規制化が緩和される国家戦略特区に指定され、実用化に向けて大きく動き出しています。千葉市のドローン宅配にはAmazonが参入する方針で、4月にはショッピングモールからワインを運んだり、高層マンションの10階に医薬品を運んだりする実証実験も行われました。

対象エリアのマンションには、今後ベランダに離着陸スペースが設置される計画で、3年以内の実用化を目指しています。

◆関連リンク
「先端技術を活用したドローンによる宅配サービス・セキュリティ(千葉市)」

そして、おとなり中国の通販大手アリババも、ドローン宅配の実用化に乗り出してきました。すでに2015年2月に、お茶をドローンで配達する実験を北京や広州などの大都市で行っています。

その後の進展は秘密のベールに包まれていますが、中国政府のバックアップも受けているようなので、実用化は意外に早いかも!?

そのほか、ドミノ・ピザがドローンでの宅配を計画していたり、ドバイでは文書の配達にドローンを使ったりするなど、さまざまな企業や国が実用化に向けて取り組んでいます。

クリアすべき課題が山積みの状態

実用化に向け動き出しているドローン宅配ですが、まだまだクリアしなければならない問題がたくさんあります。

まず、墜落や商品落下といった事故が起きる可能性です。極力低空で飛行する、できるだけ川の上を飛ぶといった解決策もありますが、事故を100%防ぐことは不可能なため、安全対策や法整備が必要となる部分です。

また、輸送中の商品が盗まれる、ドローンが持ち去られる可能性もあります。ドローンを網で捕まえたり、銃で撃ち落としたり、ウイルスなどを送ったりして強制的に停止させ、商品を盗み取る方法が考えられます。

対策として、頑丈な輸送カプセルに入れ指紋認証などで開ける方法が考えられていますが、これでも、完全に防ぐことは困難でしょう。

そして、自宅の上空やマンションの窓の外を飛ばれることに、不快感を覚える人は少なからずいるでしょう。ドローンにカメラが搭載されていれば、見られたくないものが写る可能性があり、プライバシーの侵害につながります。また、宅配ドローンを装って盗撮などの犯罪に悪用される可能性もあり、この部分でもしっかりとした対策が必要です。

いかがでしたか?

ドローン宅配は、配送時間の短縮やコスト低下などのメリットも大きいのですが、課題が山積みになっているのが現状です。

今後、実用化に向けた法整備や規制緩和、ドローンの安全対策などが実現すれば、近い将来、ドローンが荷物を運ぶ姿をきっと目にすることができるでしょう。

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